マラソンやランニングを楽しむためには、鉄分の補給が欠かせません。鉄分は、酸素を全身に運ぶヘモグロビンの材料となる重要な栄養素であり、不足すると持久力の低下や疲労感につながります。特にランナーは、汗や足裏の衝撃で鉄を失いやすいため、意識的に補給することが大切です。
本記事では、ランナー向けに鉄分を効果的に補給する方法を紹介します。

目次
鉄分の種類と吸収率
鉄分には「ヘム鉄(動物性)」と「非ヘム鉄(植物性)」の2種類があり、それぞれ吸収率が異なります。
種類 | 吸収率 | 主な食品 |
---|---|---|
ヘム鉄 | 約15〜30% | 赤身の肉(牛肉・豚レバー・鶏レバー)、魚介類(マグロ・カツオ・アサリ) |
非ヘム鉄 | 約2〜5% | 大豆製品(納豆・豆腐)、緑黄色野菜(ほうれん草・小松菜)、海藻類(ひじき・ワカメ) |
吸収率を高めるためには、ビタミンC(柑橘類・キウイ・パプリカ)と一緒に摂取するのがおすすめです。

ランナー向けの鉄分補給のコツ
2-1. 食事から摂取する
毎日の食事で意識的に鉄分を摂取することが大切です。
鉄分を多く含むおすすめメニュー
- 朝食:納豆ご飯+小松菜の味噌汁+オレンジジュース
- 昼食:牛肉入り野菜炒め+玄米ご飯
- 夕食:マグロの刺身+ほうれん草のおひたし+豆腐の味噌汁

鉄分の多く含む主な料理
- レバニラ炒め(豚レバー+ニラ)
- マグロとアボカドのポキ(マグロ+アボカド+醤油)
- ひじきの煮物(ひじき+大豆+にんじん)
- 牛肉とほうれん草のソテー(牛赤身肉+ほうれん草)
- 納豆卵かけご飯(納豆+卵+ご飯)
- あさりの味噌汁(あさり+味噌+豆腐)
- 小松菜とツナの炒め物(小松菜+ツナ)
- 鶏レバーの甘辛煮(鶏レバー+生姜+醤油)
- 鮭とほうれん草のクリーム煮(鮭+ほうれん草+牛乳)
- 玄米おにぎり+焼き海苔(玄米+焼き海苔)

2-2. サプリメントを活用する
食事で十分な鉄分を摂れない場合、サプリを活用するのも効果的です。
サプリメント選びのポイント
- ヘム鉄配合のものを選ぶ(吸収率が高い)
- ビタミンC、B12、葉酸が含まれているとより効果的
- 胃に優しい「クエン酸第一鉄」配合のものもおすすめ
ただし、鉄分は過剰摂取すると胃腸に負担がかかるため、適量を守りましょう。

2-3. 鉄分を含む補給食・ドリンクを活用する
マラソン大会や長距離走では、鉄分を含んだスポーツドリンクや補給食を活用するのも一つの手です。
おすすめの補給食・ドリンク
- 鉄分強化ゼリー(ウィダーinゼリーなど)
- 鉄分入りのプロテインバー
- 鉄分配合スポーツドリンク

鉄分補給を習慣化するためのポイント
✅ 毎日の食事で鉄分を意識する(特に赤身の肉・魚・大豆製品)
✅ ビタミンCと組み合わせて吸収率UP
✅ ハードな練習が続くときはサプリで補う
✅ 大会前は特に鉄分補給を意識する
特に長距離ランナーは貧血になりやすいため、日々の鉄分補給がパフォーマンス維持のカギになります。食事・サプリ・補給食を上手に活用し、快適に走り続けましょう!

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