フルマラソンでサブ5(5時間以内完走)を目指すランナーにとって、持久力だけでなくスピードアップも重要です。特に、42.195kmを一定ペースで走るためには、心肺機能を鍛え、足を速く動かす力を身につけることが不可欠です。そこで効果的なのが「インターバルトレーニング」。
今回は、初心者でも無理なく取り組める方法を詳しく紹介します。

インターバルトレーニングとは?
インターバルトレーニングとは、速いペースでの疾走と、ジョギングやウォーキングでの回復を交互に繰り返すトレーニング方法です。これにより、心肺機能が強化され、レース本番でも一定のペースを維持しやすくなります。
このトレーニングの最大のメリットは、短時間で効率的にスピードと持久力を鍛えられる点です。特に、サブ5を目指すランナーにとって、レース後半でも安定したペースを維持できるようになるのが大きな利点です。

サブ5向けのおすすめインターバルトレーニングメニュー
400m×8本(インターバル90秒)
- 目的
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スピードアップとランニングフォーム改善
- 疾走ペース
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5kmレースペース(6’30”〜6’45”/km)
- 回復区間
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ウォークまたはゆっくりジョグ(90秒)
800m×5本(インターバル2分)
- 目的
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持久力向上と心肺機能強化
- 疾走ペース
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10kmレースペース(6’45”〜7’00”/km)
- 回復区間
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ゆっくりジョグ(2分)
- 目的:持久力向上と心肺機能強化
- 疾走ペース:10kmレースペース(6’45”〜7’00”/km)
- 回復区間:ゆっくりジョグ(2分)
1000m×3本(インターバル3分)
- 目的
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フルマラソン後半の粘り強さ向上
- 疾走ペース
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ハーフマラソンペース(7’00”〜7’15”/km)
- 回復区間
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ゆっくりジョグ(3分)
ポイント
- インターバル中はペースを意識しすぎず、フォームを崩さないことを優先する。
- 疲労が溜まりすぎないよう、回復ジョグをしっかり行う。
- 週に1回を目安に取り組み、徐々に強度を上げていく。

インターバルトレーニングの効果
- ペースアップ:速い動きに慣れることで、マラソンペースが楽に感じられる
- 心肺機能の強化:酸素を効率よく使えるようになり、後半の失速を防ぐ
- フォーム改善:短時間の疾走で効率的な動きを身につけられる
- 後半のペース維持:30km以降でも歩かずに走り続けられる
- レース本番の耐久力アップ:筋持久力を強化し、最後まで粘り強く走れる
インターバルトレーニングを成功させるポイント
ウォームアップを怠らない
急に速いペースで走るとケガのリスクが高まります。ジョギング2〜3km + ダイナミックストレッチで体を温めましょう。
無理をしないペース設定
トレーニングの目的は「追い込むこと」ではなく、「適度な負荷をかけること」。 疾走区間では苦しいけれど耐えられるペースを維持し、回復区間ではしっかり呼吸を整えるよう意識しましょう。
週1回を目安に取り入れる
インターバルトレーニングは体への負荷が大きいため、頻繁に行うとオーバートレーニングのリスクがあります。週1回を目安に、他のトレーニングと組み合わせて行いましょう。
徐々に本数やペースを上げる
最初から無理をすると継続できません。まずは3〜5本程度から始め、慣れてきたら本数やペースを調整していきましょう。

まとめ
インターバルトレーニングは、サブ5達成に向けて効率よくスピードと持久力を強化できるメニューです。短時間で効果が得られるため、忙しい人でも取り入れやすいのが魅力。
最初はきついと感じるかもしれませんが、継続することで確実に走力アップにつながります。ぜひ、自分のレベルに合わせて取り入れ、フルマラソン完走とサブ5達成を目指しましょう!


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